Kendall Draughn

ジョセフ・フランク・ペシ、ジョー・ペシとして知られるイタリア系アメリカ人の俳優、コメディアン、歌手であり、アカデミー賞とBAFTA賞を受賞している。彼は『グッドフェローズ』、『ホーム・アローン』シリーズ、『リーサル・ウェポン』シリーズなどの映画での役柄で知られている。特にマーティン・スコセッシとロバート・デ・ニーロとのコラボレーションを通じて大きな名声を博した。ペシは1943年、ニュージャージー州ニューアークでイタリア系移民の両親のもとに生まれた。彼の母メアリーはパートタイムの理髪師で、父アンジェロは建設機械オペレーター兼バーテンダーだった。若い頃から演技を始め、ベイルビル高校を卒業した。母のように理髪師をしながら音楽にも取り組み、1968年には『リトル・ジョー・シュア・キャン・シング！』というアルバムもリリースした。このアルバムには当時の流行歌のカヴァーが収録されていた。1970年代を通して、フランク・ヴィンセントとコメディデュオを組み、会場で公演を行った。1976年には、ヴィンセントと再び共演した映画『ザ・デス・コレクター』に出演した。1980年の映画『レイジング・ブル』で大きな名声を得た。スコセッシ監督作品で、ジェイク・ラモッタの兄弟ジョーイ役を演じ、圧倒的な演技で助演男優賞にノミネートされた。この映画で才能を証明したペシは、さらに多くの映画に出演するようになった。1984年には、セルジオ・レオーネ監督の遺作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』でフランキー役を演じた。1989年には、『リーサル・ウェポン』シリーズ第2作にレオ・ゲットツ役で参加した。1990年のスコセッシ/デ・ニーロ共同作品『グッドフェローズ』では、トミー・デヴィート役で助演男優賞を受賞した。同年、『ホーム・アローン』で、映画の主要な悪役であるハリー・ライムを演じた。1992年には続編で再びライム役を演じ、『マイ・クザン・ヴィニー』では主演を務めた。1995年には『カジノ』で、再び悪役のニッキー・サントロを演じた。1998年に『リーサル・ウェポン4』に出演した後、ほぼ引退した。2006年の『グッドシェパード』と2010年の『ラブ・ランチ』に出演した後、2019年公開の『アイリッシュマン』で、再びマーティン・スコセッシとロバート・デ・ニーロと共演し、ラッセル・ブファリーノ役を演じた。ペシは3回結婚し、3回離婚している。3番目の妻であるクラウディア・ハロとの結婚は1988年から1992年まで続き、この結婚でティファニーという娘をもうけている。