Mikko Nousiainen

タイフン・ピルセリモウルは1959年、トラブゾン（トルコ）生まれの監督、脚本家、作家である。ズハル・オルカイ主演の初長編映画『ヒチビルイェルデ』（どこにもない）で知られる。中東工科大学卒業後、ウィーン応用芸術大学で絵画と版画を学んだ。世界各地で多くの個展やグループ展を開催。1985年以降は映画製作を始め、当初は脚本家として活動。元妻であるイェシム・ウスタオウル初監督作品『イジン』（許可）の脚本にも参加。拘留後に失踪した息子を探す母親を描いた初長編映画『ヒチビルイェルデ』は2002年に公開され、主演のベテラン女優ズハル・オルカイは数々の賞を受賞した。ピルセリモウルは映画の傍ら、文学活動にも携わり、4冊の小説を発表している。